検査室では「迅速且つ正確なデータの提供」をモットーに検査結果を報告できるようにしています。
またデータだけでは伝えきれない様な事については、臨床検査技師より医師や看護師へ直接電話連絡を入れるなど診察の一助となるよう努めております。
外来では、血液・尿・生化学・生理検査等は診察前に検査を開始します。健康管理センターにおいては、日帰り・一泊・脳ドック等の検査も担っております。
入院棟では、救急外来の緊急検査を始めとし、輸血・細菌・病理検査も行っています。
日直・宿直業務に総勢18名の技師がその実務に当っています。
室長 柴崎 洋一
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血液中のヘモグロビン濃度や赤血球・白血球・血小板の数や大きさ、形態などを調べたり、血液型・血栓症のスクリーニング検査等を主に行なっています。
尿中PH(ペ-ハ-)やタンパク・血液・糖等が尿中に出ているか?等を調べたり、有形成分である赤血球数.白血球数・上皮細胞数の観察、また妊娠反応等の検査も行なっています。
心電図・心臓超音波・腹部超音波・脳波・聴力検査・肺活量検査・ABI(上肢や下肢の血管内に詰まりや細くなっている部分の有無を調べる検査)等を主に行なっています。
肝機能(AST・ALT・AL-P・γ-GTPなど)、脂質(T-CHOL・HDL-CHOL・LDL-CHOLなど)、血糖、 腎機能(BUN,CRE)、炎症マーカー(CRP)、心筋梗塞マーカー(CK-MB、トロポニンT)などの検査を中心に行なっています。
また2012年4月からは、BNP・トロポニンT定量・PCT(敗血症の診断補助)定量検査を導入し、早期診断に役立てております。
慢性的な貧血や手術前の準備及び手術後の輸血。緊急輸血時の対応等、輸血に関する抗体検査や特殊な血液型の検査等を行なっています。
2012年4月に全自動輸血検査装置を導入し、輸血検査の簡素化を図り、技師1人1人の技術差(検査にかかる時間差)を均一化することが可能となりました。
院内検査ではB型肝炎ウイルスの抗原・抗体・C型肝炎ウイルスの抗体・梅毒・マイコプラズマ抗体・HIV抗体等の検査を主に検査を行なっています。
(注)一部特殊な検査は委託で行なっております。
肺炎や下痢などを起こしている患者様から提出された検体(喀痰・便・尿・血液など)からその病気の原因となっている微生物(肺炎球菌・大腸菌・サルモネラ菌・黄色ブドウ球菌など)を検出し、その微生物に対してどのような抗菌薬に効果が有るか等を調べる検査を行っております。
大きく分類して3種類に分かれます。
組織検査 | 胃や腸の生検材料、手術で摘出した組織を標本作製して顕微鏡観察し、良悪の判定や、その他病変を検査します。 又、手術中に行なう迅速病理も行なっています。 遺伝子検査による分子標的治療(EGFR・HerⅡ)なども行われています。 |
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細胞診検査 | 喀痰や尿、婦人科材料等の細胞を染色、観察し良悪の判定や、その他病変を検査します。 早期発見に貢献できるよう努力しています。 |
解剖検査 | 亡くなられた患者様の死因を確認し、病気の成り立ちを解明するために行ないます。 主要臓器から肉眼標本を採取、更に顕微鏡検査標本を作製し診断します。 報告結果はカンファレンスにて検討されます。 |