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病院長あいさつ

新しい時代の中核病院に相応しい役割を担う
公立藤岡総合病院は、関越道・上信越道が交差する交通の結節点である藤岡市および多野郡での唯一の公的総合病院です。当院は昭和26年に開設以来、藤岡多野医療圏をはじめ高崎・埼玉県北部を含めた生活圏の基幹病院として地域医療に貢献するとともに、臨床研修指定病院・地域医療支援病院・地域がん診療連携拠点病院・第二種感染症指定医療機関・災害拠点病院などの指定を受け、地域中核病院としての役割を果しています。
平成14年に外来部門を附属外来センターとして分離しましたが、その後の医療技術の進歩や地域の医療ニーズに応えるために、平成20年に病院機能再整備計画を策定し入院棟と附属外来センターの統合を慎重に進めてまいりました。この度附属外来センター敷地内に新入院棟が完成し、平成29年11月1日に新病院としてオープンしました。
新病院では、新しい時代の中核病院に相応しい役割を担うために、医療機能の強化と最高品質のサービスの提供を目指しております。また、感染症発生時、災害時の基幹病院として医療を継続できる体制整備を目標としました。
新入院棟では、免震構造を取り入れ、駐車場の一角にヘリポートも併設し、災害時にも診療が継続できるようにしました。救急医療に置いても、救急センターを中心にCTやMRI検査室や、生理・血液検査室を救急センター初療室近くに配置し、専用エレベーターで、血管撮影治療室、内視鏡室、手術室、HCUと直結し、今まで以上に診断・治療・経過観察が速やかにおこなえるような配置にいたしました。
また、次世代に向けた高度専門医療の実践には、チーム医療など組織横断的な医療提供体制の整備とともに、医療機器整備も不可欠と考え、PET-CTを新規に導入するなど放射線治療やCT,MRIも最新のものに入れ替えました。
そして、安心して出産できる環境整備、新生児集中治療室など地域周産期母子医療センターとしての機能強化のために、小児科と産婦人科をワンフロアーに集約しました。
更に透析室の拡充も図り、急性期以降の患者さんの需要に応えるために、2階に回復期リハビリ病棟、7階に地域包括ケア病棟を開設しました。
アメニティーにも配慮し、基調に明るい空間でかつ広くゆったりした環境で療養ができるようにするとともに、プライバシーにも配慮した設計になっております。新設した患者支援センターでは総合相談をはじめ入退院支援を充実し、関係医療機関と連携して、退院後の療養までを視野に入れた切れ目ない支援を推進していきます。また食堂や売店も整備し、癒しとともに楽しみを味わっていただけるようにしました。
30年度からは歯科口腔外科・形成外科を新設し、新たな需要を取組み、地域医療の充実に取り組んでいきたいと思います。
このように「患者本位の医療」の理念のもと、患者さんが病気になっても安心して暮らせるように、地域の保健・医療・福祉に貢献し、新しい時代の中核病院に相応しい役割を担っていきたいと思います。
公立藤岡総合病院
組合事業統括兼病院長 石崎政利