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診療支援室 歯科衛生グループ
●歯科衛生士(Dental Hygienist)とは
歯科疾患の予防や口腔衛生の向上を目的に、歯科予防処置・歯科保健指導及び歯科診療補助を行う国家資格の歯科医療専門職です。当院には4名の常勤歯科衛生士が所属しています。
●業務内容
<予防処置・保健指導>
周術期等口腔機能管理
当院で手術を施行される患者さんに対し、お口の管理を行っています。
術前からお口のケアで口腔内の細菌数を減らし、口腔内環境を整えることで
①手術後の肺炎(特に誤嚥性肺炎)
②手術後の傷の感染
③気管内挿管時の歯の損傷、脱落
④歯性感染からの全身への感染(敗血症や感染性心内膜炎などの発症)
などの合併症発症を予防する一助となり、術後のより順調な回復が期待されます。
入院中は医科と連携を図りながら当院歯科口腔外科で口腔機能管理を行い、
退院後は地域の歯科医院へ定期的な歯科受診をお勧めしております。
また、抗癌剤治療、放射線治療を受ける患者さんに対してもお口の管理を行っています。
抗癌剤治療や放射線治療によりお口の中に
①口腔粘膜炎(炎症により舌や頬などの粘膜が赤くなり、剥がれてしまう)
②口腔乾燥(口腔内の違和感により会話のしづらさ、飲み込みにくさが生じる)
③歯性感染の増悪(治療に伴う免疫低下によって、口腔内の感染が増悪する)
などの副作用が生じることがあります。これらは治療による副作用のため、
症状を完全に無くすことは困難ですが、症状を悪化させないことを目的としております。
回復期等口腔機能管理
当院回復期リハビリテーション病棟に入院中の患者さんに対して、お口の管理を行っています。
回復期リハビリテーション病棟では急性期(手術や点滴などの集中的な治療)を乗り越えた患者さんが、
日常生活の復帰を目指してリハビリテーションを行っています。
低栄養状態でリハビリテーションを行うと、筋肉量が減少してしまいます。
効果的なリハビリテーションを行うには、リハビリテーションに内容や栄養状態を考慮した、
バランスのよい食事が必要です。
栄養を取るためには飲み込みの機能の改善に加え、お口の中を清潔に保つことや、
しっかりと噛める歯がなくてはなりません。
回復期リハビリテーション病棟に入院している患者さんを対象としたお口の管理は、
歯科専門職だけでなく医科専門職を含めた他職種と連携し治療やお口のケアを行っております。
口腔衛生管理
歯科衛生士による専門的なお口のケアが必要な入院中の患者さんに対して歯石除去・歯面清掃などの口腔ケア、
歯ブラシやその他補助清掃用具の使用方法などセルフケアについて指導を行っております。
糖尿病教育入院患者さんに対しては、歯周病コントロールが糖尿病コントロールに関係することを説明し、
かかりつけ歯科医院へ定期的に受診する必要性等を指導しております。
また、当院の栄養サポートチーム(NST)の回診にも参加させていただいております。
専門的口腔ケアにより口腔衛生状態の改善を図るため、他職種との連携を行っております。
<診療補助>
診察の補助
当院歯科口腔外科外来や入院患者さんの診療の補助を行っております。
局所麻酔・全身麻酔下の手術補助
近医歯科医院等より紹介のある親知らずの抜歯、全身疾患を有する患者さんの抜歯、顎口腔領域の粘膜疾患・腫瘍・嚢胞の組織検査や治療、
軟組織損傷・顎骨骨折など局所麻酔下での処置が可能な場合は外来で外科処置が行われるため、その補助を行っております。
また、全身麻酔下で行われる際はその手術補助を行っております。
●資格・認定
・歯科衛生士 4名
・社会福祉士 1名
・日本口腔ケア学会認定資格4級 1名
・日本口腔ケア学会認定口腔ケアアンバサダー 2名