診療科・部門のご案内
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検査室
当院の検査室は、緊急検査室(24時間対応)と外来棟検査室に分かれています。
また生理機能検査は健診部門にも技師を配属して運営しています。
検査というと、まず始めに想像されるのが採血から始まる検体検査なのではないでしょうか?
入院棟 検体検査
緊急検査室
<生化学検査項目(ドライケム)測定装置>
CRPなどの免疫検査項目や感染症検査項目、新型コロナウイルス抗原定量検査などを分析
生化学・免疫検査用採血管 感染症検査用採血管 生化学検査用ヘパリン管 血糖検査
<血球算定装置>
赤血球・白血球・血小板数などの検査を実施
使用する採血管
<凝固系測定装置>
ワーファリンなど服用されている方の薬の量を調整するための検査など
使用する採血管
<尿定性検査分析装置>
<輸血・血液型測定装置>
クロスマッチ用 血液型検査用
輸血検査部門
患者さんが安全に輸血ができるように必要な検査を行っています。
輸血前の第一歩であり必須の検査である血液型検査は自動分析装置を使用して行っており、人為的エラーを排除しています。また当院では2020年4月から、輸血の機能評価認定制度であるI&Aの認定を受けています。これは、輸血に関して定められた基準を満たし手順に従い安全で適正な輸血医療を実施していることが認められたものです。輸血検査は休日や夜間でも対応しており、24時間安全な輸血に努めています。
病理検査部門
病理組織診
手術や内視鏡検査で採取された検体を用い、標本作製から病理診断に至る一連の業務を行っています。必要に応じて特殊染色や免疫組織化学的手法を駆使し、迅速且つ正確な診断を心掛けています。
細胞診
婦人科検体や喀痰、尿、胸・腹水、乳腺、甲状腺などから得られた検体から異型細胞や病原体の有無を調べます。日本臨床細胞学会認定の細胞検査士2人が診断しています。
術中迅速診
腫瘍性病変の有無、腫瘍の組織型、リンパ節転移の有無、切除断端の確認などを目的とします。術中に標本作製から病理診断に至る過程を迅速に行い、結果は直ぐに術者に伝えられます。
解剖
死因究明や治療効果の判定を主目的とします。病巣の確認や変化、死因との関連性は基より、死の尊厳を含め、丁重に実施されます。臨床研修医や臨床検査技師の教育も兼ねており、CPC を通して臨床医や関連部署との検討会を実施しています。
細菌検査部門
顕微鏡で見た尿中の大腸菌(グラム染色)
一般細菌検査は2日間培養しますが、材料や目的菌の種類によって培養日数を延長します。
また、材料や患者背景、グラム染色から起因菌を推定し同定検査や薬剤感受性検査を進めます。
抗酸菌検査はチールネルゼン染色で鏡検し、遺伝子増幅器を用いて結核菌の検査をしています。
ウイルス検査はSARS-Covid19、マイコプラズマなどを遺伝子増幅器で検査しています。
遺伝子増幅器 安全キャビネット内で作業
その他にAST(抗菌薬適正使用支援チーム)では抗菌薬の適正使用を、ICT(院内感染制御チーム)では院内ラウンドで療養環境の整備に取り組み院内感染の防止を支援しています。
外来棟2階 検体検査部門
<生化学・免疫学的検査測定装置>
使用する採血管
<血糖(右)・ヘモグロビンA1c(左)測定装置>
使用する採血管
<血球算定装置>
使用する採血管
<凝固系測定装置>
使用する採血管
<赤血球沈降速度測定装置>
<免疫学的測定装置>(甲状腺ホルモン・腫瘍マーカー・感染症検査など)
使用する採血管
<便中の潜血有無を測定する装置>
<β-Dグルカン測定装置>
<浸透圧測定装置>
生理機能検査部門
-心電図検査-
心臓の電気的活動を波形として体表面から記録する検査です。不整脈の有無や種類、心臓の肥大、心筋虚血の状態などが分かります。
・負荷心電図…運動を行う事で心臓に負荷を与え、変化があるかを調べる検査です。
・ホルター心電図…携帯できる小型の機器をつけて、心電図を24時間記録する検査です。
・超音波(エコー)検査…ヒトの耳には聞こえない周波数の高い音を体表にあて、臓器などにあたってはね返って来た信号を集めて画像として表示し、検査を行います。被爆の心配がないため、繰り返し検査する事ができます。
・心臓超音波検査
・腹部超音波検査(肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓など)
・体表超音波検査(乳腺、甲状腺など)
・血管超音波検査(頸動脈、下肢動脈、下肢静脈など)
-血圧脈波検査-
・ABI…足首と上腕の血圧の比を測定することで、血管の狭窄の程度を調べる検査です。
・CAVI…心臓から押し出された血液が血管を通じて手や足に届くまでの速度を測定することで、血管の硬さがわかります。
-肺機能検査-(肺機能検査は、技師がやり方を説明しながら、検査をすすめます。)
・肺活量…息を大きく吸ったり吐いたりして肺活量や肺の大きさ、どれだけ勢いよく吐けるかを調べます。
・肺拡散能検査…肺にどのくらいの酸素が取り込まれているかを調べます。
・呼気NO測定検査…呼気に含まれる炎症由来の一酸化窒素濃度を測定し、喘息の補助的診断ができます。
-聴力検査-
・標準純音聴力検査…人間の耳にもっとも聞こえやすい周波数の音を中心に、聞こえる最小限の音を測定します。
・標準語音聴力検査…ことばの聞き取りや聞き分けの程度を測定します。
-重心動揺検査-
めまいの検査です。平衡障害を客観的に把握できます。
-脳波検査-
頭皮に20個くらい電極をつけて、主に大脳の活動状態を記録します。電極をつけるために、ペーストをつけますが洗髪すれば落ちます。検査時間は場合により前後しますが、約1時間くらいです。
-新生児ABR検査-
新生児における聴覚の評価ができます。
-携帯型睡眠時無呼吸検査-
簡易型装置を用いて、寝ている間の呼吸の状態と酸素飽和度を調べる事で、ある程度の睡眠時無呼吸の存在を確認できます。