当院のご案内
病院長のごあいさつ
公立藤岡総合病院 組合事業統括兼病院長 塚田 義人
公立藤岡総合病院は昭和26年に開設以来、藤岡多野地区をはじめ高崎・埼玉県北部を含めた生活圏の基幹病院として地域医療に貢献しながら今日まで発展を遂げてきました。地域の年配の方には、いまだに旧病院名の「多野病院」の呼び方で親しまれています。平成9年に現在の病院名になり、現在の病床数は399病床にまで拡張し、名実ともに地域医療を支える総合病院に成長しました。平成14年には拡大する一方の外来部門を附属外来センターとして分離し、その後15年余りの時を経て平成29年に附属外来センターに接続する形で入院棟を新築し、再び外来と病棟が一体化した新病院として再出発をしました。
統合された新病院には、急性期医療の充実はもとより、既に開設していた地域包括病棟に加え、回復期リハビリ病棟を新設しました。また長年の懸案であった口腔外科を開設しました。PET/CT、SPECT/CTなどの高度医療機器も導入しています。今後もこれまで以上に地域の医療機関との連携を強化し、守備範囲は広く水準は高度な医療サービスの提供が可能な地域中核病院として前進していきます。
当院は、疾病に対して適切な医療を提供するだけでなく、疾病の早期発見や予防のための生活指導の場としての健診事業にも力を注いでいます。また在宅の高齢者に対して年々需要が増している訪問看護ステーション「はるかぜ」による看護・リハビリの業務も拡大の一途です。介護老人保健施設の「しらさぎの里」も慢性期患者さんを受け入れる介護施設として必要不可欠であり、病院と密接な連携を図っています。
今後、少子化と超高齢化社会の現実が地域の病院機能と連携のあり方に大きく影響を与えることは明らかです。医療界で盛んに懸念されている2025年問題は突如出現するわけではなく、現在の医療の現場に既に随所にわたり萌芽が垣間見えています。新しい現実に逞しく対応するためには、柔軟に適切な方策を打ち出し変化していく必要があります。一方で、長年地域の皆さんから「多野病院」と呼ばれた頃からの、安心して何でも任せられる地元の病院という評価が色褪せることのないようにしたいと思います。
当院の運営理念として掲げる「地域住民から信頼される医療」の意味を職員一同が改めて深くかみしめ、地域の方々の期待に応えられる病院として進化を続ける覚悟ですので、皆様のご指導とご支援を心よりお願い申し上げます。